TDC DAY 2006

TDC DAY 2006行ってきました。
お目当ては中島英樹氏と祖父江慎氏だったわけですが。
色々と刺激的な話を聞けたんですが、何だかんだで一番最初に出てきたブックデザイナ(?)のLes Suen氏の話がたまらなく面白かった。
「本のデザイン=身体の延長だ」
「本のページをめくるというのは、時間の再生だ」
「1ページと2ページの『その間』には何があるか」
「本のデザインというのは、まず原稿のテキストがあって、そのテキストをどう組むかというやり方でやるけど、逆に「本のカタチ」からテキストを起こすというやり方もアリなんじゃないか」
「意味がある『もったいない』はもったいなくない」
「これからの時代、『身体』と『モノ』の関係はもっと複雑になっていい」
「(雑誌などに載るような)『情報』は『本』じゃなくて『ネット』でいい」
みたいな「本と人との関係」とか「本のデザインについての持論」を話されまして、これが何とも興味深い内容で。
他の方々がやや雑談めいた感じだったり、あくまで自作の紹介だったりした中で、この話を聞けたのが今回の一番の収穫かも。
おかげさまで何か色々と作ってみたいもののアイディアがまた増殖。

で、TDCの影響もあるのかないのか、タイポ回りに対する関心はこの所膨れ上がる一方。
欧文書体―その背景と使い方
この本で「欧文書体は平筆、カリグラフィペンなどで自分で書いてみると理解がしやすい」といった事が書かれていた影響もあり、カリグラフィ向きのペンなどをハンズ寄って買ってきてみた。またカリグラフィ関連の入門書でも買ってきて勉強してみようかと。さりげなくブラックレターとかスワッシュ文字とか使いこなせるようになりたい。