「高品質」と「クオリティタカス」の差異というか何というか。

http://fladdict.net/blog/2007/11/post_113.html を読んで。

脳内メーカーとかああいうの、確かに見た目の「品質」はよくないけど、「コミュニケーションの媒体」とか「楽しむ」とかそういう点ではものすごくよくできた「デザイン」(見た目だけじゃなくて、仕組み含めて)だと思ってる。自分にはちょっとマネできない。すごい嫉妬する。

デザイナーは単純にいわゆる「視覚的にいいデザイン」とか「作りこまれた」とかそういう軸でモノを見て評価してしまいがちだけど、評価の軸はもっと色々あるし(儲かる、とか、人が集まる、とかもそう)、その背景やコンテクストなどを見ないで自分の狭い価値観だけでものを見ていると大事な本質を見逃すんじゃあるまいか、とか思って個人的には気をつけていたりする。

見た目は悪くても人が集まるサイトにはやっぱり「デザイナー」が思うところの「高品質」とは違う種類の「高品質」がちゃんと仕込まれてると思うし。
っていうか自分にとって、「デザイン」って、「何かしらの目的をうまく果たせる最高の方法を提供すること」なので、あくまでもその「目的」を最高の形で果たすのが高品質なもの、だと思う。決して作りこまれたビジュアルを作ればいいとか、あっと言わせるインタラクティブコンテンツを作ればいいとか、そういうことではない。

だからニコニコ動画で展開されるたくさんの才能の無駄遣いは、本当に尊敬に値すると思うし、ニコニコ動画における優れた「デザイン」だと思ってたりする。

そんなことを引越し片付けしながらぼんやり考えた。