FFXIIクリアした

仕事の後とかにしかできなかったのもあって、クリア最優先で駆け足でやってたんですけどそれでも50時間超もやってたのか…orz

映像は流石のスクエニクオリティ。ポリゴンムービー部分の演出なんかも結構しっかりしてて、「映像作品」としては優秀だと思う(っていう俺は何様だ)
ゲームとしても個人的には戦闘システム含め結構好きだ。
でも、肝心の「物語」としての完成度はどうなんだろう、というのが正直な感想。

ネタバレになるのもアレなので詳細については書きませんが、それでも一応クリア前の人は読まないでくださいな。

物語としては一応成立してる。でも全体的に何か「密度」が薄いような。特に、それぞれの行動の裏にある「理由」みたいなものが見えにくい。
特に後半、ボス格の敵にしても「それが何でそこででてきて」「何で倒さなきゃいけないのか」みたいな部分がちゃんと演出されてないというか。「こいつを倒さなきゃ世界が終わる」とか「こいつを倒さないと○○が助けられない」とか、「○○を倒すためには○○の力が絶対に必要だ」とかそういう「戦う理由」みたいなところが凄い中途半端に見える状態で進んでいく感じがあって、「はいはい何か強いの出てきましたよ倒しますか」「何かキャラが次はあそこに行って何か取ってくるとか言ってるんでんじゃ行きますか」みたいなノリになってた部分があったのが残念。

あれだけのキャラそろえてるんだから、もっといくらでも転がしようがあったと思うんですが。特に主人公なんてストーリー上における存在意義がどれほどあったのかな、と。せっかくああいうバックグラウンドがあるキャラなんだから、いくらでも活かしようあった、というか一つ二つグッと心に響くような見せ場が作れたはずなんですが。ていうか何かそういえばそれぞれのキャラの「見せ場」ってほとんどなかったな…。お陰でどうも感情移入とか、そういったことが全くできず。

結局何が不満かというと、「ロールプレイ」してるんじゃなくて「鑑賞」してる感じがあったわけです。しかもその「鑑賞」してるストーリーがちょっと物語として「弱かった」な、と。映像の美しさとか、それぞれのシーンの演出とかはよくできてるのに、全体として眺めると何か弱い、という。

自分が好きなスーファミ時代のFFは多分その辺のストーリーの組み立て方がしっかりしてたように思うんです。しっかりしたストーリーの上で、それにさらにゲーム性も加わって面白いものに仕上がっていたと。
今回のFFはその辺りがどうしても弱い。FFXIIを小説化してもあまり面白いものに仕上がらないんじゃないかな…。

読んだだけで泣ける/熱い血のたぎる/燃える/感動するシナリオ書いて、そこからゲーム作れよと。今言えるのはそれだけだ(だから何様だ自分)