「無断リンク禁止」と掲載することの是非について今更考える

Aさんが近所のゲームセンターに自転車で遊びに行きました。
自転車をとめるところがなかったので、近くのBさんの家の前に自転車を止めました。
その家には「家の前に自転車をとめないでください」と張り紙がしてありました。
しかしその張り紙があるからといって、別に法的に罰せられるわけでもなし。
Aさんはその家の前に自転車をとめてゲームセンターで遊び呆けました。
おかげでBさんは車を出す時に、自転車をどける手間だけでなく、「張り紙をしておいたのに…」という余計な不快感を感じるハメになりましたとさ。

無断リンク禁止」ということを数回キーボードを叩く手間までかけてあえてサイト上に掲げるということは、それは即ち上の張り紙と同じく「無断リンクをされた場合、私は不快な気分になります」という宣言であるわけです。

例えばみんなが黒板を爪でひっかくと不快な気分になるのを分かっていてあえて黒板を爪でひっかく。と同じく誰かが嫌な気分になることを分かっていてそれをあえてやること。それは世俗では「嫌がらせ」といいます。

法的に根拠があるから別に「嫌がらせ」だろうがそれはやってもいいことだ、とするかどうなのか。その辺りの感覚。

少なくとも「無断リンク禁止」は、「絶対にリンクしてはいけません」ということを言っているわけではなく、「リンクする際はちゃんと断ってからにしてください」というお願いなわけです。
ならちょっと手間はかかりますがちゃんと断ってから掲載すればいいだけの話で、なぜそこであえて無断でリンクを貼ることを正当化したり、実際に無断でリンクを貼ったりといったことをする必要があるのか、ということはこの高度に発展した文明社会のいち人員として疑問なのであります。

いやでもいいんじゃないですか?
そもそも無断リンクを禁止するようなサイトに面白いものなんてないんですよ。
だからリンク貼る価値だってないんですよ。
だからこんな議論自体不毛なんですよ。
と、「あのぶどうはすっぱい」メソッドでも発動しておけば。



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*1:こういう軽い毒や皮肉や煽動が入るのが本来の自分のスタイルなんです。実は。